今日は日本の交渉官である環境省の島田国際調整官にお話をうかがうことができました!!もともと国連などで国際的に活躍されていた方で、現在は日本の交渉官として世界中で活躍されています。

meeting with Japanese negotiators

meeting with Japanese negotiators

国際的にも有名で、会議も終盤になりかなりお忙しい中、30分強の時間をいただくことができました。どのような思いで、国際交渉の最前線にたたれているのかインタビューの様子をお伝えします!特に最後にいただいた若者にむけたメッセージは全員に読んで欲しいです!!

・日本の中期目標について、多くの反応がありましたが、どのようにお考えですか。
批判をうけるというのはとてもいいことだと考えている。それは日本が注目されているということであって、今まで、頭ごなしで上滑りになりがちだった日本の交渉スタイルが変わってきたことであり、一番よくないのは無関心であることだから。また、批判の中にもいろんなものがあって、細部にわたって提案があるようなものはなるほどと思うしきちんと受け止めたいが、ただ数字だけをみて批判だけを行うようなものもある。例えば、25%-40%というのはどういう背景でどういうベースのものかまで考える必要がある。目標値自体については、期待よりは低いが予想よりは高いので複雑な気持ち。15%削減でも日本はつらい。日本は、ひとまず中期目標を発表したことはいいことだが、それに満足するのではなく、現在どういう風に国際社会に見られているのかを真剣に考えなければいけない。

・交渉の進行状況についてはどのように感じておられますか?
(AWG-LCAについて(実際に交渉にあたられている長期協力に関する作業部会))
もし1週目であれば、進行の遅さに失望していると答えた。しかし、今週は議長とも個人的に話し合い、事前に意見を提出する方法に変えたので予定通りのスピードで進みだした。
(AWG-KPについて(京都議定書のもとでの特別作業部会))
もともとある程度議論が進んでいたので、現在は仕方のないブレーキがかかっている状態。

・今回の会議で望まれている成果とその予想をお教えください。
(AWG-LCAについて(実際に交渉にあたられている長期協力に関する作業部会))
現在は、自分が描いているシナリオ通りに進んでいる。議長とも進行について話をすることができその影響もある。今回は、各国の意見をすべて入った交渉テキストがでてくることが成果。それによって次回の会議までにそれをもとに各国が考える時間ができる。
(AWG-KPについて(京都議定書のもとでの特別作業部会))
今、何が危機で何か問題なのか、ただ各国がいいたいことを言い合っていたところから、議論をどこに持っていけばいいのかという考えを共有できること。また、現在削減量に関する数値の議論が多く行われているが、一回、腹を割って話し合うのはいいことで、今回で言いたいことをすべて言いきって言い残すことがないようにし、次回から違うことを交渉したい。

・今後コペンハーゲンCOP15にむけたシナリオ/展望をお聞かせください。
次回のボン会議でテキストの第3読にはいり、バンコク会議で枠組みの形がで、バルセロナ会議でAWGの結論をだし(特別作業部会を終え)、いつまでもLCAとKPに分かれて話し合っていても仕方なく、全てを合わせてきちんと交渉ができる全体会合としたい。1つの議定書の案をまとめ、どのようにやるのかではなく、何をやるのか、数値にこだわるのではなくて、ルールありきでいけば他はおのずと決まる、まずは骨組を決め、どこまで合意できればいいのかを考えなければいけない。また、大人数ではなく早く個別の議論で具体的に話し合っていきたい。

・市民へのメッセージをお願します。

―日本のNGOへ
批判よりも代替案を示して欲しい。そして、国民の声を伝えるという役割を期待している。
―国民全体へ
交渉官は日本の代表だが、決して国民に近い存在ではない、国民からのはっきりとして強いメッセージ「自分達は何をできるのか、どんな覚悟があるのか」ということを聞かせてほしい。
―日本の若者へ
現在の交渉は、若者達にこそ直接影響がある。遠くの出来事ではなく自分達の日常や未来に直接関わることとして身近に感じてほしい、もっと切実に声をあげて欲しい。わからないのなら聞きにきて欲しい。熱い想いを伝えて欲しい。流行とは、若い人から将来にむけて発信されるものである。受動的に出来事を受け取るのではなく、能動的に動いていって欲しい。若者にはとても期待している。

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