この会議場に再び世界中から人が集まっているはず
この会議場に再び世界中から人が集まる

こんにちは。すでに他の記事でも紹介されていますが、今週8月10日から14日までドイツ、ボンで地球温暖化に関する国際交渉(AWG:特別作業部会)の非公式会合が行われています。私は参加していませんが、我らがトラッカーチームからはスウェーデンのジョナサンが参加しています。

さて、今回の非公式会合が開かれるのは、一言でいえばコペンハーゲンまでに予定していた会合だけでは合意が間に合わないからです。そして、いま交渉はどんな段階にあるのかというと、前回、6月のボン会合で各国の主張がでそろったところをうけて、実際の交渉に突入するのでは・・・と思っています。

AWG-LCAでは前回も交渉テキストがでてきたとお伝えしましたが、前回の会合の結果として各国の提案をふまえて、今回は200ページ!にも及ぶ交渉テキストがでてきました。(英語版のみこちらからDL可

 

もちろん、論点等が並列してかいてあったり、かっこづけしてあったりするためにこの長さなのですがそれにしても多いし複雑だと思うのは私だけではないでしょう。さらには、英語版しか発行されていません。日本のような先進国はまあいいですが(どうせ英語で読むので)、英語以外の国連公用語を使用する小国などはこのテキストを詳細に読み込んで検討することができるのでしょうか。どうしようもない問題かもしれませんが、こういう部分でも公平性に欠けるのではと少し心配です。

各国の立場としては基本的に前回のボンで紹介したとおりに変わりはないです。その中で、より具体的に交渉を進めることができるのか、いよいよコペンハーゲンまで4か月の今。時間は刻一刻と迫ってきています。今回の会合が、たった一週間なのか、大きな一週間になるのか、ボンでの動きに注目していきましょう!!!
(それにしてもこの会合が開かれているというニュースって日本では全くないですね。私が見落しているだけでしょうか…。残念です。)

 

会場で配られているデイリーニュース2つはこちらの記事(in English by Reed)でも紹介していますが、そのうちの1つ、ENB(Earth Negotiation Bulletin)がweb上で日本語でも読めます。(GISPRI地球産業文化研究所が日本語訳を行っています。)交渉内容が簡潔にまとめられているうえに、廊下にてという最後のコラムで会議場の雰囲気もつかめておすすめです。(こちらから

 
最後に、会合にむけた日本政府の見解?としては、環境省の斎藤環境大臣と小林事務次官の先週の記者会見で少し触れられていたので簡単に紹介したいと思います。

斉藤大臣の発言から部分的に抜粋 全文は環境省記者会見質疑
「前回までは各国の意見が出されて、それををまとめるということ、今回はそれを基に合意プロセスに一歩踏み出していくということが今回のAWGの注目点だと思っております。 期間も一週間という短い期間ですし、一つ一つの項目について、例えばこの項目については大体こういう方向性でいこうというところまではいかないと思います。最終目標を見据えた上で、この会議ではここまで決めようというような概略のスケジュールと、それからその基本的な考え方等が今回のAWGで合意できるところまでいけばと思っております。」

小林光事務次官の発言から部分的に抜粋 全文は環境省記者会見質疑
「これからいよいよ論点整理を越えて、実際のネゴシエーションなどが始まるのかなと思っております。対立の構造というと語弊がありますけれども、いろいろな対立の構造といったものが分かってくればいいなと期待をしております。なかなか最終的なネゴシエーションまでは時間がかかると思っておりますので、一歩一歩対立点の整理等が行われたら本当にありがたいなと思います。最終的な決着というのは全体のパッケージになりますので、なかなか部分的な解決というのは難しいと思いますけれども。」

事務次官については、日経エコロミーで行われているインタビューにもう少し詳しく交渉に関する考え方が紹介されています。
温暖化会議、「ゼロ回答」はない――環境省・小林光事務次官に聞く

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